インド投資の3つの方法
- 2018.05.08
- インド投資の基礎知識
インドへ投資したいと考えた時、どのような手法があるかご存知ですか?
インドへ投資する方法は大きく分けて3つあります。
インド市場の株式へ直接投資は出来ない
まず大前提として「インド株式は直接投資できない点に要注意」に記載の通り、インド市場に上場する株式へ直接投資する事は原則として出来ません。
例えば、米国株式であればSBI証券やマネックス証券から容易に投資可能ですが、インド株式の場合、外国人投資家への規制が厳しく、日本の証券会社の口座からは投資出来ません。
インド投資の方法(1):投資信託(ETFを含む)
インドへ投資する際、最も一般的な手法と言えるのが「投資信託」です。
インド株式を投資対象とする投資信託が多く設定されています。
例えば、2018年3月30日時点で純資産927億円を超える「イーストスプリング・インド株式オープン」という投資信託は、インド株式へ投資する投資信託ですので、この投資信託を購入する事でインド株式への投資が実質的に可能となります。
#投資信託について詳しくは【インド株】投資信託の比較をご覧ください。
また、投資信託にはETF(上場投資信託)も含まれます。
日本国内では、インド株式に投資するETFとして
・NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信(1678)
・上場インデックスファンドNifty50先物(1549)
の2つがあります。
#ETFについて詳しくは「インド株式に投資するETF(インデックス投資)」をご覧ください
その他に、米国市場やシンガポール市場に上場するETFもあり、
・ウィズダムツリー インド株収益ファンド
・iシェアーズ MSCI インディア・インデックス ETF
・ヴァンエック ベクトル インド小型株ETF
などがあります。
ETFはリアルタイムに売買可能な点が魅力です。
インド投資の方法(2):ADR(米国預託証券)
インド市場に上場する銘柄を直接購入する事は出来ませんが、ADR(米国預託証券)を通じて実質的に個別銘柄の株主となる事が可能です。
ADRはAmerican Depositary Receiptの略で、米国預託証券と訳されています。
ADRの仕組みの詳細は控えますが、簡単に言うと、インド企業の場合、インド市場に上場するインド企業の株式を裏付けに米国で発行された有価証券で、株式そのものではありませんが、株式が裏付けとなっているため、ADRを保有する事は実質的には株式を保有する事とほぼ同じです。
例えば「タタ モーターズ」のADRも存在し、ティッカー「TTM」を購入する事で実質的にタタ モーターズへ投資が可能になります。(NYSE:ニューヨーク証券取引所に上場)
インド投資の方法(3):通貨
外国への投資方法の1つとして「通貨」があります。
例えば、米ドル、ユーロなどの外貨を購入し保有する方法です。
外貨投資は主に
・外貨預金
・外貨建てMMF
・FX
・外国債券
があります。
外貨預金・外貨建てMMF・FX
しかし、インドの通貨である「インドルピー」の場合、2018年5月現在、外貨預金もMMFも少なくとも日本の金融機関では取扱いがありません。
FXに関しては、一部のFX業者(IG証券、OANDA)で取扱いがありますが「ドル/インドルピー(USD/INR)」の通貨ペアとなります。
外国債券
インドルピー建て債券は一部の証券会社で積極的に取り扱われています。
インドルピー建て資産を保有する場合の有力な方法が「インドルピー建て債券」となります。
ただし、インドルピー建て債券は、償還時にいわゆる「外貨決済」が選択できず、強制的に日本円に両替されて円で口座に戻ってきます。
そのため、償還時の為替レートが強制適応されてしまい、為替次第では実現損失が発生します。(インドルピーで償還されて保有可能なら含み損になり、為替がルピー高に動くのを待つことも可能ですが、為替の動きを待つ事が出来ない仕組みです)
#SBI証券では償還後一定期間内に再度インドルピー建て債券を購入する場合、スプレッド(為替手数料)が無料となるサービスが提供されています
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