インド株式に投資するETF(インデックス投資)

インド株式に投資する方法には、ADR(米国預託証券)や投資信託がありますが、2018年6月現在、日本円建てでインデックス投資が可能なのは東証上場のETFに限られます。

かつ、日本のインド株ETFは2つしか存在しません。

今回はこの2つのインド株ETFについてご紹介し、どちらが投資対象としてオススメなのかまで記載します。

2つのインド株式ETF

東証に上場するインド株式ETFは以下の2つに限られます。

・上場インデックスファンドNifty50先物(1549)
・NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信(1678)

どちらも「Nifty 50」という指数連動を目指すETFのように思われますが、実際には異なります。

上場インデックスファンドNifty50先物(1549)は「Nifty 50先物」の変動率に一致させるETFで、NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信(1678)は「Nifty 50」の変動率に一致させるETFです。

つまり、Nifty 50という株価指数そのものに連動するETF(1678)と、その先物に連動するETF(1549)という違いがあります。

#重要:上場インデックスファンドNifty50先物(1549)は上場廃止となる可能性があります。(2018年6月26日現在)詳しくは「上場インデックスファンド Nifty50 先物(1549)は上場廃止?上場維持?」をご覧ください。

なお「Nifty 50」の詳細は「インド株式の株価指数 SENSEXとNifty50」に記載しましたが、1992年に開場した「ナショナル証券取引所」の株価指数で、正式名称は「S&P CNX Nifty」です。

ナショナル証券取引所の上場銘柄から時価総額や流動性などを基準に選ばれた50銘柄で構成される株価指数です。

#なお、上場インデックスファンドNifty50先物(1549)は「日興インド株」や「上場インド」、NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信(1678)は「野村インド株」や「インドNIF」等と呼称される事があります。

2つのETFの比較 – どっちが良いの?

2つのETF
・上場インデックスファンドNifty50先物(1549)
・NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信(1678)
のどちらが良いのか?

先述の通り、連動するのが、Nifty50なのか、Nifty50先物なのかという違いはありますが「要はどちらのETFもNifty50に連動するから、ほぼ同じ値動きをする」と考えるのは間違いです。

実は株価推移を確認すると2つのETFで大きくパフォーマンスが異なります。(大きな意味では、同じような値動きではあるのですが)

パフォーマンスの違い(1549と1678を比較)

Google Financeで1549と1678の過去5年の株価推移を比較してみました。

インド株式ETF:1549と1678の5年間の株価推移比較

赤線:NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信(1678)
青線:上場インデックスファンドNifty50先物(1549)

ご覧の通り、5年間で株価は大きく開いてしまいました。

5年前からのパフォーマンスは、1678が+70.33%に対して、1549は+41.76%に留まります。

実は同じ指数連動のETFかのように思われますが、実際にはパフォーマンスに大きな開きが出ています。

コストの違い(1549と1678を比較)

1549も1678も東証に上場するETFですので、購入時に必要な手数料は証券会社によって異なりますが、2つのETFで差異は発生しません。

違いが発生するのは、いわゆる「信託報酬」です。

信託報酬の比較は以下の通りです。

ETF名 銘柄コード 信託報酬
(税込)
上場インデックスファンドNifty50先物 1549 0.594%
NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信 1678 1.026%

実は直近5年間のパフォーマンスが良かった「NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信(1678)」の方が信託報酬が約0.4%高くなります。

パフォーマンスの違いはコストの差分が蓄積したものではない事が伺えます。

オススメのインド株式ETFは?

東証に上場する2つのインド株式ETFについてご紹介しましたが、では、オススメのETFは、上場インデックスファンドNifty50先物(1549)なのか、NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信(1678)なのか?

オススメは「NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信(1678)」(野村インド株、インドNIF)です。

長期投資の観点では、よりコストの安い1549が望ましいものの、パフォーマンスに明らかな差が出ているため1678をオススメします。

ただし、定期的にパフォーマンスの違いを確認しておきたいETFではあります。

インド株式へ投資するオススメの手法は?

インド株式のオススメ投資信託は「iTrustインド株式」ですが、iTrustインドの信託報酬は投資信託(ETFを除く)の中では最安なものの、年率1.4834%(税込)です。

NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信(1678)のコストは年率1.026%ですので、iTrustインド株式よりさらに0.4%以上も安い事になります。

iTrustインド株式はアクティブ型の投資信託のため、将来のパフォーマンスについて比較が難しく、かつ、iTrustインド株式は2018年4月に設定されたばかりの投資信託で過去のパフォーマンス比較が出来ません。

ただし、10年、20年というスパンでの長期投資を前提に考えると、よりコストの安い「NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信(1678)」がセオリーではないかと思われます。

一方で、積立投資が行いたい場合には、投資信託である「iTrustインド株式」に軍配が上がります。(もちろん、ETFを手動で定期的に買い付けても良いのですが、一般的には、毎月毎月購入し続けるのは面倒でもあり、上げ相場で購入を躊躇ってしまいますので、積立投資によるドルコスト平均法を実践するためには投信積立の方が無難です)

したがって現時点では、
・ワンショットで購入するならNEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信(1678)
・積立投資ならiTrustインド株式
をオススメします。

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